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触診の練習を一人で続ける方法:硬さの差を「言葉にする」3つの手順

2026-10-19 | 学ぶ順番

触診は、セミナーで講師に手を直してもらうのが一番早い。これは事実です。しかし、次のセミナーまでの数週間を何もせずに過ごすと、当日に直してもらったことも抜けていきます。この記事は、一人の時間にできる触診の練習を3つの手順にまとめたものです。

目標は「硬いところを見つける」ではなく、硬さの差を言葉にできることです。言葉にできた所見は、人に伝えられ、後で確かめられます。

手順1:左右を同じ手順で触り、差を一文で書く

最初の練習は、自分の体でも家族でも構いません。同じ筋を、同じ手順で、左右を触ります。そして差を一文で書きます。

例として後脛骨筋の腱を使います。藤井翔悟の膝痛の指導動画では、触り方をこう説明しています。「内果(内くるぶし)の骨の真ん中から下をなぞると、グリッとした腱がある。そこを持ってグッとした時に、ここがふわっと緩む」(出典1)。

この手順を左右で行い、次のように書きます。

「硬い」だけでは練習になりません。どう硬いか(抵抗が強い、動かない、張っている、押し返してくる)を自分の語彙で書くことが練習です。語彙が増えるほど、手で感じ分けられる差も増えます。

よくある失敗

手順2:緩む手応えを、自分の手と相手の自覚の両方で確かめる

触診の次は「変化を感じ取る」練習です。同じ動画で講師は、受講者に腱を持たせたまま「緩んできました」「緩んでいくで」と手応えの変化を確認させ、分からない受講者には「分からんかったら、もっと手を突っ込んで内側に行こう」と位置を変えさせています(出典1)。

一人で練習するときは、次の順で行います。

  1. 手順1で「硬い」と書いた側の腱を持つ
  2. 持ったまま、足関節をゆっくり動かしてもらう(自分の体なら自分で動かす)
  3. 手の下の抵抗が変わった瞬間に「今、変わった」と声に出す
  4. 相手がいれば「今、何か変わった?」と聞き、一致したかを記録する

手応えが分からないときは、位置を変えます。同じ場所を強く押し続けるのではなく、骨の目印からの距離や角度を少しずつ変えて、抵抗が最も強い場所を探します。これが「もっと手を突っ込んで内側に行く」の意味です。

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手順3:記録して翌日に比べる

触診が上達したかどうかは、その場では分かりません。記録を残して、翌日、翌週に同じ場所を触って比べます。

記録は3行で足ります。

日付場所所見(一文)
10/19右 後脛骨筋腱(内果の下)押すと抵抗が強い。動かすと腱が指の下で滑らない
10/20同昨日より抵抗が弱い。滑るのが分かる

翌日に「同じ場所を同じ手順で触れたか」が最初の確認点です。同じ場所を再現できなければ、所見の変化は比べられません。再現できるようになると、変化が見えてきます。

一人の練習で足りないもの

ここまでの3手順は、一人で続けられます。ただし、次の2つは一人では確かめられません。

これは、同僚や勉強会の仲間、セミナーの講師に同じ場所を触ってもらい、所見を突き合わせる以外に方法がありません。一人の練習は「人に直してもらう前の準備」であり、代わりにはなりません。

逆に言えば、手順1〜3を続けている人は、人に直してもらったときの吸収が速くなります。自分の所見が言葉になっているので、どこがずれていたかがその場で分かるからです。

まとめ

学ぶ順番の全体像は、前の記事「筋膜リリースを学ぶ順番」(出典2)にまとめています。触診は第2段階です。第1段階の解剖(対象の筋の走行と起始停止を言えること)を先に済ませておくと、触る位置の再現が楽になります。

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出典・参考
  • 藤井翔悟「膝の痛み」指導動画の文字起こし(後脛骨筋の腱の触り方、緩む手応えの確認、「分からなければもっと手を突っ込んで内側へ」の指導):株式会社藤井翔悟事務所 内部資料
  • 当サイト「筋膜リリースを学ぶ順番」 https://chiryoka-manabi.pages.dev/kinmaku-manabu-junban/
治療家の学びノート 編集部
株式会社藤井翔悟事務所の編集部。記事はAIの下書きを編集部が確認して公開しています。臨床判断は各自の資格と責任の範囲で行ってください。