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筋膜リリースを学ぶ順番:解剖→触診→評価→手技の4段階で遠回りをなくす

2026-10-18 | 学ぶ順番

筋膜リリースを学び始める人の多くは、最初に手技を覚えます。動画を見て真似をして、患者に試す。これで一部の患者は楽になりますが、楽にならない患者が出たときに理由が分かりません。ここで学びが止まります。

遠回りをなくす順番は、解剖→触診→評価→手技です。この順番で進むと、効かなかったときに「どの段階が足りないか」を自分で特定できます。

第1段階:解剖。筋の走行と起始停止を「言える」ようにする

藤井翔悟の膝痛の指導動画では、受講者に「大腿直筋の走行をまず知らないとダメ」と繰り返し伝え、その場で大腿直筋、膝蓋腱、その下にある中間広筋を順に確認させています(出典1)。手技の前に、対象の筋が「どこから始まり、どこに付き、どう走るか」を言葉で説明できる状態にする、というのが第1段階です。

やり方は難しくありません。同じ動画で講師は「丸暗記してもあかん」「まず1語ずつ調べる。AIに聞いてもいい」と言っています。覚えるのではなく、調べて説明できることを目標にしてください。

最初に押さえる範囲

全身を一度にやろうとすると続きません。自分の患者で多い部位から、次の順で広げます。

部位最初に言えるようにする筋
膝大腿直筋、中間広筋、内側広筋、外側広筋、膝窩筋、後脛骨筋
腰・骨盤大殿筋、中殿筋、大腿筋膜張筋、多裂筋、腸腰筋
肩棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋、前鋸筋、小胸筋

1部位につき5〜6筋で十分です。走行と起始停止を自分の言葉で説明できたら次へ進みます。

第2段階:触診。「硬いところ」と「正常なところ」の差を手で分ける

解剖が言えても、手で見つけられなければ使えません。膝痛の動画では、後脛骨筋について「内果の骨の真ん中から下をなぞると、グリッとした腱がある。そこを持ってグッとした時にここがふわっと緩む」と、触る手順と手応えを言葉にしています(出典1)。触診の到達点は、硬さの差を手で分けて、言葉で説明できることです。

自分の触診を確かめる方法

3つ目が最も効きます。一人で練習すると、自分の思い込みに気づけません。

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第3段階:評価。痛みが「どの範囲で、なぜ出るか」を絞る

評価は、手技をどこに使うかを決める段階です。膝痛の動画では、講師は2種類の痛みを分けて説明しています(出典1)。

同じ「膝が痛い」でも、どの範囲で出るかで見る場所が変わります。仙腸関節の動画でも、手技の前に「ASIS(上前腸骨棘)の高さが揃っているか」を見て、縮こまっている側の可動性が悪いことが多い、と順番を説明しています(出典2)。

評価の段階で身につけるのは、手技ではなく「どこを見れば原因が絞れるか」という問いの立て方です。

第4段階:手技。評価で絞った場所に、緩む手応えを確かめながら使う

ここで初めて手技です。順番を守って進んだ人は、手技の効き方が分かります。緩まなければ、第1〜3段階のどこかが外れています。

手技で確かめることは2つです。

  1. 触っている場所が、評価で絞った場所と一致しているか
  2. 緩んだ手応えが、自分の手と相手の自覚の両方で確認できるか

膝痛の動画では、講師は受講者に「分からんかったら、もっと手を突っ込んで内側に行こう」と、手応えが得られるまで位置を修正させています(出典1)。手応えが出るまで位置を変えるのが手技の練習であり、同じ動きを繰り返すことではありません。

順番を守ると、効かなかったときに戻る場所が分かる

4段階を表にまとめます。

段階到達点効かなかったときの戻り方
解剖走行と起始停止を説明できる対象の筋を言えなければここに戻る
触診硬さの差を手で分けて言葉にできる硬さが分からなければここに戻る
評価痛みの範囲から原因を絞れる見る場所が決まらなければここに戻る
手技緩む手応えを両者で確認できる位置を変えても緩まなければ評価に戻る

手技から始めた人が伸び悩むのは、戻る場所がないからです。順番を持っている人は、効かない患者に当たるたびに学びが増えます。

独学で足りない部分は、人に触ってもらう

第1段階は独学で進みます。第2段階以降は、自分の手を誰かに直してもらう場面が要ります。勉強会でも、セミナーでも、同僚でも構いません。当社のセミナーもその選択肢の1つです。まず無料動画で、解剖と評価の考え方が自分に合うかを確かめてください。

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出典・参考
  • 藤井翔悟「膝の痛み」指導動画の文字起こし(大腿直筋・中間広筋・後脛骨筋の触診と評価の説明):株式会社藤井翔悟事務所 内部資料
  • 藤井翔悟「仙腸関節」解説動画の文字起こし(大腿筋膜張筋と仙腸関節の可動性の関係、ASISの高さの確認):株式会社藤井翔悟事務所 内部資料
治療家の学びノート 編集部
株式会社藤井翔悟事務所の編集部。記事はAIの下書きを編集部が確認して公開しています。臨床判断は各自の資格と責任の範囲で行ってください。